イントロ
ドラゴン海賊ウォリアーはウォリアーのアグロデッキである海賊ウォリアーに、非常に強力なウォリアー固有のミニオン「アレクストラーザの勇者」を使用するためドラゴン要素を足したフェイスデッキです。
海賊とドラゴンの2種族デッキになります。
海賊ウォリアーは旧神・カラザン環境でtier1を占めるアグロシャーマンを最も苦手とする上にラダーに多いzooに不利なため流行っていないデッキです。
しかし、ハンターとローグに相性がよく、勝利プランが明確でプレイングミスが起きにくいため初心者におすすめです。多少の不利マッチアップもぶん周りによって覆せるポテンシャルを持っています。
リーサル計算を絶えず行う癖も付きます。

デッキの勝利プラン
ハースストーンはミニオン同士の戦闘で優位にたち、それを勝利に結びつけるのが基本です。しかし、相手のライフ30点を早く削りけれれば、盤面を取られていても勝てます。
そのために、出したターンに攻撃できる突撃・武器・呪文を多く採用しています。そして5~7ターン目での勝利を目指します。
デッキの内訳
ドラゴン要素
ドラゴン・ドラゴン参照カードは
- フェアリー・ドラゴン2枚
- アジュア・ドレイク2枚
- アレクストラーザの勇者2枚
の計6枚です。
ドラゴン属性を持つカードは総じて高マナミニオンであり、アジュアドレイクですらこのデッキにおいては重いミニオンですが、1ドローの効果とドラゴン属性を持つ有能なカードのため投入しました。
ただしアジュアドレイクを2枚入れるかどうかは好みの問題だと思います。勇者とのシナジーや後半引いて火力をひっぱりつつ4/4のスタッツを場に置くいわば補助的な役割をするカードなので1枚引ければ十分です。
勇者を突撃させたいのでこのデッキでは2枚採用しています。
フェアリー・ドラゴンは呪文での除去を受け付けず、ローグ・メイジに対して有効なミニオンであり、ドラゴン属性を利用しなくても海賊ウォリアーに投入される優秀なカードです。
「アレクストラーザの勇者」は手札にドラゴンがあると2/3/3突撃という破格のスタッツを持つ突撃ミニオンになります。
海賊要素
海賊は
- 一等航海士2枚
- 南海の甲板員2枚
- ブラッドセイルの略奪者2枚
- 悪辣なる海賊2枚
- ブラッドセイルの狂信者2枚
の計10枚です。どれも武器シナジーを持つミニオンです。武器を装備しているとバリューの高いミニオンとなるカードや、武器を装備したり武器を強化するミニオンです。
「南海の船長」はフェイスを殴るデッキではミニオンが並ぶことが少ないため非採用としました。
呪文
呪文は
- アップグレード!2枚
- ヒロイックストライク2枚
- 必殺の一撃2枚
の計6枚です。アップグレードは武器の耐久値と攻撃力を増やし、フェイスへのダメージを増量します。残り2枚もフェイスへのダメージ呪文として使います。
その他のカードについて
- 烈火の戦斧2枚
- コルクロンの精鋭2枚
- アルカナイト・リーパー2枚
- サーフィンレー・マルグルトン1枚
- リロイ・ジェンキンス1枚
武器カードが4枚・突撃ミニオンが3枚、ヒロパ変更用のミニオン1枚です。
サーフィンレー・マルグルトンは、長期戦向けであるウォリアーのヒロパをハンター・ウォーロックといった優秀なヒロパに変更できる唯一無二のカードです。
リロイ・ジェンキンスはこのデッキ唯一のアドベ以外のレジェンドカードです。なくても勝てますが、あると便利です。
非採用のカードについて
ウォリアー固有ミニオンの中で屈指の性能を持つ3マナミニオンです。多くの海賊デッキに採用されています。このデッキではアジュア・ドレイクと入れ替える関係で抜きました。
もし、LoEを開放しておらずリロイがないなら狂戦士を入れた方がいいでしょう。
そのくらい強いミニオンですが、3マナドロップは勇者や狂信者でよく、4マナはコルクロン、5マナはリーパー、それ以降は有効に活躍できないと見て抜きました。
狂信者と同じく3マナミニオンで突撃持ちですが、打点が低いという難点があります。3マナ2点はハンターのヒロパ以下です。
相手に処理をさせる点では有力なミニオンですが、短期決戦を狙う以上とにかく打点が重要です。このカードが物足りないためアレクストラーザの勇者を入れたようなものなので、入れることはありません。
ヘルス2のミニオンを処理するには有効ですが、それは斧が持つ役割です。ミニオンは出来る限りトレードに使わず相手の顔を殴りたいのです。
マリガン
基本的には、斧と2マナミニオンと1マナミニオン以外はサーフィンレーと一等航海士以外は全て交換します。ただし、理想の動きが出来た時に強力な場合にはそのミニオンを保持します。
例
1ターン目にコイン斧、2ターン目に悪辣なる海賊2枚、3ターン目に狂信者によるアップグレード!が決まります。2ターン目に3/3が2枚並ぶのも単純に強いです。
- 後攻で、 斧・甲板員(または悪辣なる海賊)・狂信者
2ターン目に斧、3ターン目に甲板員(または悪辣なる海賊)コイン狂信者でアップグレードできます。
この場合はアジュアドレイクを保持します。2マナ3/3突撃ミニオンは3.5マナ相当のバリューを持つミニオンなので5ターン目までアジュアが使えなくても元は取れてます。
デッキ相性
得意デッキ
最も相性の良いデッキです。相手は回復ミニオンがなく、挑発ミニオンもなく、序盤が強いわけでもありません。またヒロパが武器なのでミニオン処理をしてくれると勝手にダメージを負ってくれます。
全部フェイスにいって間違いないマッチアップです。
巨大エドウィンに殴られたり、育ちまくったクエスト中の冒険者に殴られたり、レノローグ相手に粘られたりしないかぎりまず勝てます。
相性の良いデッキです。しかしハイブリッドハンターの登場によってそこまで有利ともいえなくなりました。獣の相棒からミーシャが出るか否かでその後の展開が大幅にかわります。ミーシャが出ると互角から不利近くなります。
4点火力を吸われるのはあまりにも痛いです。
基本的に序盤は盤面を処理して猟犬使いによるバフを回避します。相手の序盤が弱いため盤面は斧1枚でとれます。6~5ターン目あたりでリーサル圏内に持ち込みたいところです。
荒野を出されるとミーシャが確定で出てくるため長引くと負けます。
不利デッキ
一番キビシイマッチアップです。4/7/7が処理できません。野獣の精霊で6点吸われます。そうすると単純にフェイスを殴りあうダメージレースで勝てません。
さらに相手は地底よりのもの・ヒロパトーテムといった挑発持ちミニオンを出すことで、こちらを減速させることができます。
1ターン目トログ、2ターン目コイン野獣の精霊をされるとまず負けです。なのでとにかく斧が必須なマッチアップです。
斧でトログを処理して勇者で野獣の精霊を倒してオバロの負担を背負わせる展開になれば勝てます。
もし1ターン目に一等航海士を出して、後攻でコイントーテムゴーレムを出されても2ターン目斧を装備すれば4点出して処理できます。こういう展開になると勝ち目があります。
ヒロパトーテム・地底よりのもの・野獣の精霊といった挑発ミニオンが数多くいます。アグロと違ってダメージレースでは負けませんが、トーテムを放って置くと
サンダーブラフで強化されたり、血の渇きでバーストダメージを食らったりします。
かといって相手は除去が豊富にあるため、序盤で盤面を取るのも困難です。長引くと間違いなく負けます。
2番めにキビシイマッチアップです。
相手の序盤が強すぎるため、まず序盤のボード争いは勝てません。しかしそうなるとアルガスによる挑発バフでかなり失速します。序盤もヴォイドウォーカーを置かれた時に勇者がないとキツイです。
こちらがぶん回って相手にミニオン処理を押し付けることができれば勝てます。展開されたら覆す手段が一つもないため詰みです。とにかくアルガスとヴォイドウォーカーがやっかいです。
4/3/6挑発の守護者がかなりきついマッチアップです。最速守護者に対する回答がありません。ただし顔面の殴り合いではこちらに分があります。
リーパーをアップグレードして6点だせるようになっていると守護者を一撃で倒せるため有利になります。
現在環境からいなくなったデッキですが、海賊ウォリアーが流行った旧神初期の段階では覇権を握っていたデッキです。
闇アラコアのヘルス7を突破できません。6ターン目に闇アラコア、次のターンにヴェクロアを出されると詰みというマッチアップでした。
ヒロパで1点回復できるのも強く、挑発ミニオンがいる盤面ならば、ヘルスを5以上にしつつこちらの体力を12以下にしなければ負けないため、ゆっくり展開されて一気に13点以上のバーストを狙われても
勝てないマッチアップでした(これは海賊ウォリアーに対する基本的な対策です)。