2010年6月4日

力戦っぽい将棋

 土居市太郎という明治生まれの棋士がいる。土居矢倉という堅さよりバランス重視の構えを作った人らしく、その矢倉の棋譜が見たく、棋譜データベースを見ると、山田定跡で有名な山田道美との角落ちの棋譜があった。角落ちであるが、中盤の戦いで金銀と歩を巧みに操り勝っていた。
びっくりしてその後いろいろと棋譜を見たが、薄い陣形でも金銀が前に進んで歩で巧妙に指して勝っていた。
こういう将棋が指したいなあと思って24フリーで指した。
 こんな感じだ。金銀がうわずって玉がとても薄い。しかし、この場面は優勢だ。
土居さんの戦い方を真似すると自陣の金銀の連結とか気にせず駒が前進していくような指し方になった。この図でもあと68金と上がれば耐久力は大分違うと思うが、それよりも駒を前へ前へ、という指し方である。
この後銀ばさみを見落とし、ぼろぼろと負けたが、この指し方はとても楽しかった。
矢倉戦も指したが、矢倉とは思えないほど楽しくさせた(ぼくは矢倉が苦手でいつも手損角換わりに逃げる)。どちらも負けてしまったが…。

 後手がぼく。序盤で手順前後をして石田流の形を許すことになってしまったので、気分を変えて高田流左玉をすることにしたが、駒組みの手順をしらず、へんな玉頭位取りになってしまった。位取りには穴熊、ということで相手は穴熊だ。
その後角交換してこうなった。4筋と3筋の位が強大だ。7一飛がおかしいが、2筋や5筋に回ればいっぱしの飛車だ。だが、その一手を指す手番が回ってこず、以下攻められたが、上手くいなして、攻めが切れ、相手が銀損して戦意喪失し投了となった。
今見ると後手の囲いは銀多伝になっている。

 疾風谷川将棋を買った。中古で安かった。
35局収録され、谷川の対振り飛車破り、ほぼ全て急戦。中飛車・四間飛車・三間飛車と章が別れ、35局全て自戦記が付いている。ページ後ろで指し手に記号を割り振って2ページで解説するようなスタイルがよくあるが、本書はそうではない。章の前には講座と題し戦法の簡単な紹介がある。

35局、すべて自戦記なのだ。
こんな感じで大体1局6ページ。谷川の心境も記され読んでいるだけでも面白い。
買って良かった。大満足だ。

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