2010年8月8日

棋書:羽生善治のみるみる強くなる将棋

図書館で借りた羽生善治のみるみる強くなる将棋 序盤の指し方 入門羽生善治のみるみる強くなる将棋 終盤の勝ち方 入門は良書。何を考えて駒を動かせばいいのか分からなくなってきたぼくに対して非常に基本的なところから教えてくれた。

序盤の指し方

■詰みを目指すためには?
終盤でリードしていることが必要。終盤でリードするためには中盤でリードしている必要があり、序盤も同じ。これが将棋の基本的なところ。
この本を読む前にはなんだか霧の中目先の駒得やら寄せやらを目指して指していたが、初手から終局まで、繋がっている、ということを改めて知った。

■紐をつける。
相居飛車で49金をなかなか動かさない指し方をしている。角換わりのとき角の打ち込みを警戒する意味だ。
だが、このまま戦いに突入して、この金の浮き駒を狙われ、攻めが遅れ、結果的に負けてしまった。
紐を付けた方が、両取りの筋を警戒する必要も少なくなり、陣容が安定する。
こんな基本的なことすら意識の外だったのだ。

■角頭を守る。
これが個人的に一番のヒット。ぼくは初めて見た定跡が後手早石田に対する先手の対策で、それは飛車・玉のコビンを執拗に狙う戦法。そして次に覚えた定跡が角換わり棒銀。以後、先手一手損に後手一手損と、相居飛車では角を駒台に置いていた。基本的な、相手の角頭をいじめる、という発想がなかった。
ゴキ中への2枚銀戦法や、棒銀などは相手の角をいじめる戦法なのだ。そのため、角交換には応じてはならない。今までは、角を駒台に置きたくて交換に応じることが多々あった。特に棒銀ではそうしていた。
角頭を守る、というのが序盤での重要な方針の一つ、というのは初めて知った。

終盤の勝ち方

■必至について
詰みより必至のスタンスで、必至を分かりやすく解説している。正直玉型の応手を読むのが面倒で、明快な解決に至ることが少ない必至を敬遠していたが、これを読んで必至への理解が深まった。
  • 数で勝る
  • 二つ以上の詰み筋を発生させる
  • 受ける場所をなくす
これが必至の条件で、ほとんどの必至はこれのどれか一つに当てはまるらしい。

■寄せは俗手で
ここでいう俗手とは、駒をばんばん打つ、重い攻めのことをいう。普通なら、重すぎて駒の効率が悪く、渋滞してしまうが、寄せでは、相手玉の近くのことなので、確実かつふりほどきにくい俗手の攻めが有効なのだ。
今まで、筋が悪い攻めだろ、と思っていたが、これが有効なのだ。これは新鮮な考え方だった。

練習問題が載っているが、最後の複合問題では数問間違ってしまった。
5手詰が分からなかったのが一つ。詰みがあるのに必至をかけてしまったのが一つ。そもそも詰みが読めなかったのが一つ。そんな感じだ。
この本では、初心者は定跡より寄せが大切と書いてある。この本の問題を間違うようではいけない。自分の終盤力のなさを痛感した。

今では分かりきっているようなことも多く書かれていたが、中では参考になるのも多くあった。入門書といってバカにしてはいけないようだ。

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