2010年10月3日

将棋:終盤の検討(R571)

今回は、実戦の終盤戦について、自分なりに考え抜いてみようと思う。
現状の認識
▲自分(居飛車)-△相手(四間飛車)。
終盤戦である。8二桂と打って、6一竜の詰めろを受けたところ。
駒割は先手の金損。駒の働きは、2九桂・3六銀・3五銀の働きが悪い。対して後手の駒は11香以外全て働いている。
働いている駒を数えても先手5に対して後手は10。
玉の堅さは後手が金銀3枚桂香付きなのに対して、先手は金一枚。しかし、4一竜、2一飛が急所に利いているし、7四桂も急所である。先手は数少ない攻め駒が急所に利いてる、という感じか。
手番は先手。この手番が大きい。


互いの玉の危険度
自玉に詰みはない。後手玉も同じく詰まない。
先手は、飛車を渡すと7八飛から詰むので、飛車は渡せない。また、桂馬を渡すと6五桂で57金と7七馬があって、角銀あれば受かるが、手に入らないので必至。
38金と縛る手も見えているが、この手は2手スキ。8九馬、同玉、7七馬で必至に思えるが、その瞬間後手玉は8二桂成~7四桂で詰み。また、この筋以外にも、角を渡すと危険。

よって、後手玉に詰めろの連続で迫らなければならない。しかし、6二桂成、同玉、4二竜、7三玉で、詰めろが続かない。
よって、その瞬間6五桂で後手の勝ち。が、ぼくの出した結論である。

ボナの検討
頑張って考えたが、答えが知りたくて、ボナで検討した。
まず、その手順から。
Bonanza 0.0 10秒 155KNPS
-84 [17] ▲8二桂成△同 玉▲7四桂△7三玉▲7五香△5二金寄▲8二桂成△6四玉▲7二香成△5五桂▲2四飛成△5四歩▲7八銀△2三歩▲6一龍△2四歩▲5二龍
評価値が互角。そして、実戦の手順では8二桂成と桂馬を取る。おどろきだ。
では、その手順を追ってみよう。
この75香は詰めろではない。よって6五桂で必至かと思われる。しかし、そこで5九玉と早逃げする。それでも、5七桂成で、受けなしに思える。さらに、4九玉の早逃げがある。5八成桂は、3八玉と交わす、という意味だ。つまり6五桂は玉の早逃げという受けがあり、必至ではなかったのだ。
 6二桂成の開き王手や、2四竜の合駒請求に34歩の中合いなどが入っているが、先手玉を見て欲しい。この4九玉で5八成桂は3八玉と逃げられるのが分かると思う。こうなると3六銀・3五銀も働いてきて、先手玉は広い。これは捕まらなさそうだ。

対して後手玉は狭い。次に86金と頭を押さえられれば一気に危険になる。
ここまで進めば先手が良い。
ボナの検討の結果、学んだのは6五桂は必至ではない、ということと、玉の早逃げが如何に有効であるか、ということ。


実戦の手順
実戦では、図から6一竜、同銀、73香、同桂、8二桂成、同玉、7四桂で後手の投了となった。
73香に対する同桂が悪手で、頓死してしまった。72歩なら負けていた。
6一竜と切ったのは時間に追われて、である。自分でひどい手を指してしまった、と思ったが、やってしまった。
今回、この図で、6一竜では何が正解だったのか?を知りたくて初めて、ここまで検討してみた。
実戦の終盤では、自玉と相手玉の危険度が重要になる。対局中の心理では、勝ちを急ぐあまり、辛抱できず、竜を切ってしまった。
双方の玉の危険度を読んで、その場その場で的確な判断を下すのが終盤力、というものだろう。

ぼくには終盤力がないな、と思った一局であった。
落ち着いて判断できるように、なりたいものだ。

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